旅　アートなる

　生命力　　　　　　　　　　　　　　　　　１９９７・５月　インド１０日目

　　朝起きたら目が開かなかった・・・

ティッシュに水を浸してぬぐってやっと明いた

目も充血しているぅ～　何でぇ～


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
急いで近所の薬屋さんへ　　　

結膜炎らしい　目薬を点したらすぐ治った～　ホッ

　　インドの薬、効き過ぎてチョット怖いけど・・・



今日はナボジュボン（孤児で障害を持った子供達の家）にお手伝い


日曜日なのでストリート　チルドレンの世話をする日だ～
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

一人づつ体を洗ってシャンプーも



綺麗になったら髪の毛をカット　　　　　　　

私は男の子のカット係り
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


「はい、次～　はい、次～　」　　　


「嫌だ」　　・・・流れ作業が止まった・・・　　ムッ


「次はお前の番だよ～」と日本語で言ったら　


「嫌だ！チョットそのクシを貸して」ってベンガル語で答えた　




私はクシを盗まれるんじゃ～ないかと思いながら渡すと　



クシの目を細い棒で　　ツツゥ～～～


ゲェ　シラミ。。。


初めまして～～～（- -;）～～～



　　　　　日本では絶対見ないであろうシラミちゃんとご対面　


その後、子供達に食事を配る・・・


勿論　カレー　　




子供達は可愛い～

「アンティ～　アンティ～」　　

と言いながらナツイテ来る・・・

　　　後から聞いたら　アンティとはオバサンって云う意味らしい・・・フッ



路上で産まれて路上で暮らす　

そして路上で死んでいく・・・



この子達のキラキラした瞳にはその影は見えなかった・・・



午後は障害を持った孤児


ハンサムボーイ　バブジャンのお世話

今まで泣いていたのか鼻をたらしている～


抱っこをして顔を覗き込んだ時　　　心がハッとした


私は幸せの青い鳥を外に外に探していた・・・

　　　　　本当は自分の心の中に居たんだ・・・と急に浮かんだ・・・



自分が面倒を見てあげる・・・なんてオコガマシイ


私はこの子達から沢山の素晴らしいものを頂いている


幸せになるか不幸になるか


自分の考え方によってどうにでもなるんだな・・・



ホンの１０分位の間に色々な事が浮かんだ


日本人青年達が「もう、時間だから帰りましょう～」と声を掛けてくれ


ハッと我に戻った感覚だった・・・



宿に戻る途中ＭＯＭＯというお店で


日本人青年達と早めの夕飯を食べ
　　　　　　　　　　　　　
足早に帰って来た


部屋に戻り軽く挨拶をして

セミヌードを横目で見ながら

日記を付け横になった



今日は自分の中にもう一人自分が居て自問自答していた感じだった・・・